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ニクイねぇ!調査隊

進化し続ける「写真プリント」── “ネガで紙焼き”から大判のプリントまで

15年くらい前まで、写真は“フィルムで撮る”というのが当たり前。多くの家庭に、お父さんが撮った子どもの幼いころからのプリント写真や、家族で撮った記念写真をまとめたアルバムがありました。当時は、家族や仲間と写った写真をシェアしたいとき、プリント写真を焼き増ししていました。一度現像したネガフィルムをチェックしながら、街の写真屋さんなどにお願いしていましたが、あのころはそれが普通のこと。面倒に思う人はほとんどいませんでした。 ネガフィルムを使った写真がいまのように激減するなんて、当時は誰も思ってもみなかったことでしょう。でも、あっけなく状況は一変してしまいました。いまでは「写真のネガってなに?」という若者や子どもも少なくないはず。ここではそんな、写真プリントの変遷についてまとめてみました。 デジタル時代の到来で「写真を撮ること=ごく日常的なこと」に写真プリントの世界に大きな変化をもたらしたのは、デジタルカメラとカメラ付き携帯電話の普及でした。デジタルカメラとカメラ付き携帯電話が一般的になると、「写真を撮る」ことが、旅行や運動会といったハレの日の行為から、ごく日常的なこととなり、写真を撮る機会が圧倒的に増えていきました。普及型のデジタルカメラが発売されたのは、1995年のこと。その2年後の97年の時点では、まだまだフィルムから写真プリントへ出力するというのが一般的で、その累計枚数は実に122億枚でした。 それが、デジタルカメラが本格的に普及し始めた2002年には、フィルム写真のプリント数は90億枚へと減少します。(※写真プリント需要推移データ出典:フォトマーケット)そして、フィルムプリントの減少に反比例するかのように増えていったのが、デジタルカメラや携帯電話で撮ったデジタル写真のプリント数です。 2006年には、家庭のプリンターでプリントするホームプリントや、家電量販店やコンビニなどの店頭にある端末でプリントするデジカメプリントの枚数が、それぞれ25億枚前後へと急増。フィルムプリントは35億枚へと減少しました。この時期、プリント市場は『三国志』さながらに、フィルムプリント/ホームプリント/デジカメプリントの累計枚数が均衡していました。しかし、4年後の2010年になると、ホームプリントとデジカメプリントがそれぞれ30億枚前後とシェアを拡大する一方、フィルムプリントは8億枚まで減少してしまいます。 写真をプリントする手段はこれからも増えていくとはいえ、長く続いたフィルムプリントの1強時代とは異なり、デジタル写真のプリント数は、なかなか増えることはありませんでした。 97年には122億枚の写真がプリントされていましたが、2010年の総プリント数は80億枚を下回っています。その理由は、携帯電話やスマートフォン、またはパソコンに保存した写真データを、画面で見ているだけで十分、という人が増えたからでしょう。累計のプリント枚数がほとんど伸びない一方で、プリントするための手段はどんどん増えています。代表例は、先に紹介したホームプリントやデジカメプリント。さらに最近では、“フォトブック”の進化によって、ちょっとした写真集を安価で簡単に作れるようになりました。また、フィルムカメラからデジタルカメラへと撮影機材の主役がシフトするなか、95年頃になると、アトラス社の「プリント倶楽部」をはじめとするプリントシール機が登場してきました。いくらでも撮り直しができるデジタルカメラで撮影しているのに、プリントはやり直すことができないのがプリントシール機。プリントシール機はこの不便さで、逆に“写真は特別なもの”であることを実感させてくれたのです。 さらに、独特のフレームやラクガキ機能などを用意し、写真の楽しさを広げてくれたのも、プリントシール機の貢献。友人と同じ場所で撮影。フレームを選んでラクガキをし、1枚のシートとして出てきた写真をみんなと分け合う……。写真はもちろん、場所や時間をリアルに“共有”することで、いっしょに撮った瞬間を思い出として残せる点も、プリントシール機の隠れた魅力だったのです。そういえば、プリントシール機には“プリ帳”という独特のアルバムもありましたね。学校の休み時間や放課後に皆で見せ合ったり、眺めたりしたのも、良い思い出ですね。 写真プリントは“特別な瞬間”を1枚に凝縮した大切な贈り物いまでは、写真をプリントすること自体がレアなケースとなってしまいましたが、プリントシール機の例を見てもわかるように、プリントされた写真には、特有の楽しさがあります。デジタルの写真を、一度アナログの紙へとプリントして“特別”なものにすることで、写真が“思い出”として復活するのではないでしょうか。ホームプリントやデジカメプリント、そしてフォトブックと、ユーザーの好みに合わせて好きな方法で写真をプリントできる。実はそんな、ユーザーにとってはうれしい状況が、いまは当たり前になっています。さらに、2016年の4月からは、全国のイオンを中心に設置される「ピクチャーパレット」という機械でも、写真プリントを楽しめるようになりました。このピクチャーパレットは、スマホのなかに撮り溜めた写真をアレンジし、1枚の色紙のような写真プリントを作れる仕組み。プリクラのように数十パターンのフレームが用意されていて、そこに自分が選んだ写真を入れていきます。もちろん人気のプリントシール機のように、スタンプやラクガキ機能も使えます。そしてレイアウトが出来上がったら、1分ほどで出力完了。ほぼA4の大判サイズにプリントされた1枚の色紙が完成します。こうして出力したプリント写真は、贈り物としても最適。例えば、おじいちゃん、おばあちゃんに子どものプリント写真を贈ったり、旅行時のプリント写真を同行者に贈ったりすれば、相手の喜ぶ顔も見られるはず。さらに、プレゼントした写真が先方の自宅に飾られていたりすれば、自らもうれしく、幸せな気分になれることでしょう。多様なプリント写真を楽しめるようになったいま、もう一度、“紙焼き写真”の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。

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How To

これならできる! 園や学校のプリント整理&収納テク7

幼稚園、小学校の入園・入学や、新年度のスタートとともに、家庭内に増えていくさまざまなプリント類。日々届くおたよりで、いつの間にかテーブルの上は書類の山に……。「整理するにも、どう手をつけていいかわからない」「とりあえずしまったはいいけれど、どこに何があるかわからなくなってしまった」など、整理の仕方に困っている人も多いようです。そこで、大切な情報をしっかり管理しながら、上手にプリントを整理&収納する7つのテクニックをご紹介します。 1:内容はその場でチェック。いらないものは即、捨てる!ついやってしまいがちですが、「とりあえず後で確認」はNG。内容に目を通さず、テーブルに置いたり、冷蔵庫の扉に貼ったりすると、あっという間にたまってしまいます。さらに、ため込むほど片付けはどんどん億劫に……。お子さんからのプリントを受け取ったらその場で内容を確認し、いる or いらないを判断するようにしましょう。そして、不要なものはすぐに捨てること。これを習慣化することが第一です。 2:大まかな保管期間ごとに分けて収納するとっておくプリント類はひとまとめにせず、保管場所を決めましょう。行き場がないと放置してしまい、書類がたまる原因になります。あらかじめ収納場所が決まっていると、仕分けはとてもラク。収納には、クリアファイルとクリアホルダーが便利です。月報、週報、おたより、一時保管など、クリアホルダーは保管期間ごとにわけてラべリングを。目を通したらそれぞれの場所へ収納し、期間が過ぎたらすばやく処分しましょう。年度を通して保管が必要なものは、クリアファイルに収納。兄弟がいるご家庭は、お子さんごとに名前を入れてファイリングするといいでしょう。予定表や給食の献立といった頻繁に見るものは、収納してしまうと後で確認するのが面倒なので、棚などの扉の内側に貼っておくとよいでしょう。 3:一時保管用の“とりあえずBOX”をつくる忙しくて書類に目を通せないときや、ファイリングする時間がないときは、“とりあえずボックス”で一時的にプリント類を保管。いったんここに置く、というざっくりとしたボックスをつくっておくと、部屋が散らからず、書類が行方不明になってしまう心配もありません。ポイントは、保管期間を決めること。「ここに入れたものは1週間以内に仕分けする」など、自分なりのルールを決めておくとよいでしょう。ボックスはやや大きめサイズで、プリントをガサッと収納できるものがベスト。たとえば、パンを入れたり、キッチンまわりの収納に使用するブレッドボックスは、開け閉めしやすいスライド式開閉で、ほかにも、さまざまな収納ボックスとして使える便利グッズです。インテリアのアクセントとしてもひと役買ってくれて、置くだけで部屋がおしゃれになるのでおすすめです。 4:リビング用書類ボックスはインテリアになじむものを片付けを習慣化するには、手軽さも大切。「収納=見えないところ」と考えがちですが、キッチンカウンターなど手の届きやすいリビング内にスペースを確保すれば、サッと収納できて時短にもつながります。また、いつも目につく場所に置くことで、提出物忘れの予防にもなるので、一石二鳥。リビング用の書類ボックスは、シンプルなタイプのほうがインテリアになじみやすいでしょう。複数必要な場合は、デザインをそろえるとすっきり見えてビジュアルアップにもつながり、片付けるモチベーションがあがります。 5:大切な情報はスマホや手帳にメモする園や学校の行事のスケジュール、提出物に関することなど、重要度の高い情報は手帳やケータイにメモする習慣をつけましょう。書類の写真をケータイで撮影して保存するだけでもOK。その場合、アルバム内に専用フォルダをつくるとより管理しやすくなります。ケータイなどすぐに見られるものや、いつも手元にあるもので情報を管理すると、忘れる心配が減り、いちいち書類を引っ張り出す手間も省けます。そして、メモしたおたよりはその場で破棄。そうすると書類が増えすぎず、ミニマムなスペースで管理できます。 6:無料アプリを活用するEvernoteやDropboxといった、無料でダウンロードできるアプリを使うと、ネット上で情報を管理、保管できて便利です。その分、自宅のスペースが空くというメリットも。ネットワーク環境が整っていれば、パソコンやケータイからいつでも見られて、名簿や連絡網、校内図などの写真を撮ってデータ保存しておけば、その都度、書類を確認する手間が省けます。 7:書類のリセット時期を設ける日々増えていく膨大なプリントを日常的に処理するのは、なかなか難しいもの。必要以上にためてしまうと無駄なスペースが生じてしまい、処理するのも大変になります。そこで、年に2、3回、大掃除感覚でリセットのタイミングを設定すれば、いらない書類を一掃できて、収納スペースを有効活用できます。時期は夏休みや冬休みなど、お子さんの長期休暇中が最適。こまめにできなくても、このタイミングできちんと処理すれば、ため込みを防止できます。 【こちらの記事もオススメです】[glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_954/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_965/"] 

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教えて!マイスター

スマホで子どもの写真をもっと上手に撮る6つの方法

すくすくと成長するわが子の写真は、できるだけ上手にかわいく撮ってあげたいもの。でも、本格的な一眼レフのデジカメを持ち歩いたり、使いこなしたりするのはハードルが高いですよね。そこで、いつも持ち歩いているスマホでお子さんの姿を上手に撮影するコツを、「子ども写真を可愛く撮るママフォトレッスン」や、フォトワークショップを多数開催するフォトグラファー・栗原美穂さんに教えてもらいました。どれもいますぐはじめられるお役立ちワザばかりです! 1.すべり台やブランコなど公園の遊具を使う「子どもは予測不能な動きをするので、すべり台などスタートとゴールがわかる遊具の前で待ち構えていると、うまく撮れます。降りてくるところをワンタップで狙うのではなく、連射機能で10枚ほど押さえるのが効率的。写真はあとで選定しましょう」カメラに連射機能がないスマホの場合、アプリを活用するのがおすすめ 「また、すべり台と同じように、ブランコも子どもの動く位置を予測しやすいので、どの角度で撮るかを決めてしまえば、撮影しやすいでしょう。足をアップにするなど、普段は撮れないアングルの写真を撮れるので面白いですよ。正面からももちろん良いですが、いつも背中を押してあげてるママが撮るのであれば、背中からのショットも愛おしくてかわいいと思います。お子さんが大きくなってから、『ママ、背中を押して~』といわれた懐かしい瞬間を思い起こさせるカットになるはずです」ブランコが手前でに来たときに足に触れてあげると、よろこんだ表情を見せてくれます 2.背景の垂直平行線を意識して撮る「遊具といっしょに撮る際に意識したいのが、“グリッド線(=垂直平行線)”。たとえば、背景に鉄棒など、横に走るラインが映る場合、写真の上辺と底辺をそれと平行にしてあげるだけでキレイに撮影できます。うまく平行にならず、中途半端にズレると、素人っぽさが出てしまうのでご注意を。ただし、あえて水平に対して斜めにズラすことで、子どもが動いている躍動感を出すこともできます。横でも縦でもあらゆる構図を試してたくさん撮って、あとでお気に入りの写真を選んで残しましょう」背景の鉄柵など、横に走るラインに対して、あえて斜めにズラした作例。躍動感を演出できます 3.アングルは「3つの基本角度」を覚える「撮影時のアングルはとても重要なポイント。基本として覚えておきたいのが、『アイレベル』『ハイアングル』『ローアングル』の3つです。まず『アイレベル』ですが、これは“子どもの目線の高さ”で撮るアングルです。大人が見ているのとは異なる、低い位置の目線で、遊具や身のまわりのものがよりダイナミックに映り、奥行き感も広がります。“わが子が◯歳のときに実際に見ていた世界”として写真に残してあげれば、きっと想い出の幅が広がるでしょう」子どもの目線に合わせた「アイレベル」のアングル。大人は座って撮っています 「次は、『ローアングル』。お子さんが高いところに登っているときに撮りやすく、晴れている日がおすすめです。お子さんの元気さやダイナミックさを、青空とともに清々しく撮れる構図です」「ローアングル」の作例。青空部分をもっと増やすと印象が変わります 「最後が、『ハイアングル』。これは親の目線です。立って子どもを見下ろしながら撮る場合ですね。お子さんの身体の小ささがわかりやすく、あのころはこんなに小さかったんだね、と、のちに撮影当時を振り返ることができます。芝生のうえなど広々とした場所で撮ると、身体のサイズ感が伝わりやすいですし、背景を生かすこともできます。日ごろ、ママさんが撮影している様子を観察していると、ハイアングルからの写真ばかりになっているケースが多いようです。先に説明したアイレベル、ハイアングルからの写真も織り交ぜながら撮るといいでしょう」子どもを上から見下ろす目線「ハイアングル」 芝生などの背景を大きく入れ込むと、子どもの小ささが引き立ちます 4.小道具は多い方がいい「1〜3までのテクニックを踏まえつつ、写真にバラエティ感を出すには、小道具を使うといいでしょう。子どもが喜ぶものを選び、なるべく自然ないい表情で撮ってあげたいですよね。『こっち向いて!』『なんで笑わないの!』『じっとしてて!』といった指示は逆効果です。親がいろいろと指示を出すと、子どもは面白くないのでいい顔をせず、その反応に親がちょっと怒る。そして、子どもはますますつまらなそうな表情になる……。そんな悪循環を避けるために、小道具で誘導しながら、子どものいい表情を引き出すようにしましょう。子どもは一度へそを曲げると、どんどんその傾向が強くなるので、いっしょに遊びながら撮影するのがいいですね」パパにシャボン玉を吹いてもらいながらママが写真を撮る、といった分担作戦も有効です自転車やストライダーに乗っているときは、無理にこちらを向かせず“走っていくライン”を意識した構図づくりを 5.撮影時に使える小ワザとNG行動「おやつなど、なにかを食べているときは良い表情が撮れます。ピクニックへ出かけたときなどは、ぜひ意識してみてください。また、白に近い服を着ていると顔が明るく映ります。服がレフ板(光を反射する板)代わりになってくれるんです。逆にNGなのが、『ズーム』と『フラッシュ』です。スマホのズームは、その多くが画像を引き延ばしているだけの“デジタルズーム”で、どうしても画質が粗くなります。また、フラッシュは不自然な人工光なので、平面的で陰のきつい写真になりがち。もちろん、どうしてもフラッシュを使わないと撮れないシチュエーションもありますが、そうでなければ、できるだけ自然光を利用して撮影するようにしましょう」遠くの被写体をスマホの“デジタルズーム”で拡大すると、画質が粗くなってしまいます自然光ではなくフラッシュを使うと、このように逆に写真が暗くなることも 撮影者の影が被写体にかぶるのも避けたいところ 「1から5までご説明してきた撮り方のコツとポイントを押さえて、バラエティ豊かな写真を残しておけば、あとからフォトブックやアルバムにした際に、単調になるのを防げます。横・縦・斜めとさまざまな角度の写真が並べば、ざっと一望したときに『あ、ちょっとオシャレかも!』と思えるようなリズムが出てきますよ」 6.撮った写真は大画面テレビでワイドに楽しむ「頑張って撮ったいい写真を、大画面テレビに写して家族みんなで楽しむのもおすすめです。スマホやパソコン、アルバムやフォトブックよりもはるかに大きなサイズで思い出を振り返ることができますし、『次はこう撮ってみようかな』と新しい撮り方を考えるヒントにもなりますよね。カメラをHDMIケーブルでテレビに接続したり、写真のデータが入ったSDカードをテレビのSDカードスロットルに入れて、直接再生したり……と、再生にはいろいろな方法がありますので、ご家庭の環境に合った方法でぜひ楽しんでみてください」 ●三菱液晶テレビ「REAL」[glink url="http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ctv/club-real/photograph/"] 教えてくれた人 栗原美穂さん関東近郊にて「子ども写真を可愛く撮るママフォトレッスン」、 フォトワークショップなどを多数開催。子ども写真撮影会や出張撮影の「FuF creative`s」で、記憶に残しておきたい子どもの「いま」を1枚1枚大切に撮影。ママ・パパと同じ目線で撮られた、ぬくもりある作品が注目を集めている。http://ameblo.jp/miho-photo37/