ニクイねぇ!調査隊

「上高地」「軽井沢」「志賀」……こんな名前のエアコンがかつてあった!

文/ニクイねぇ!PRESS編集部 写真/下城英悟

2016.07.15

「霧ヶ峰」。長野県の八ヶ岳中信高原国定公園中部を指す高原の地名であり、現在では、三菱電機の家庭用エアコンのペットネームとしてもよく知られています。かつて、冷房機能しか搭載されてなかった時代に、夏でも冷涼な気候である霧ヶ峰高原が製品イメージにピッタリだということで、「霧ヶ峰」と命名されました。

 

1967s_霧ヶ峰壁掛セパレートエアコン 霧ヶ峰 第1号機 1968年製

 

でも、実は三菱電機のエアコンは「霧ヶ峰」だけではありませんでした。エアコンのタイプ別の違いをアピールするために、窓掛形の2タイプには「軽井沢」と「志賀」、床置形タイプには「上高地」とそれぞれ命名。そして、エアコンのラインアップの一部である壁掛形タイプが「霧ヶ峰」だったのです。

1967s_軽井沢窓掛型エアコン 軽井沢 1967年製

1967s_上高地床置型エアコン 上高地 1967年製

 

時代は神武景気、岩戸景気と好景気まっただ中。エアコン販売にも追い風が吹いていました。そこで三菱電機は、それまで米・ウェスティングハウス社との技術提携窓掛形をつくり続けて培ってきた技術の集大成として、さまざまな形のエアコンを世に送り出します。

それまでの窓掛形の不満点を解消した、より軽く静かな三菱電機オリジナルの窓掛形。たんすや木箱などと同様、家具感覚で床にも置ける床置形。そして、旅館の客室のような場所向けには、室外機を外に置き、室内機はテレビのような足付きタイプにした棚置形。さらに、壁掛形でも室内機と室外機を分けたセパレート形と、さまざまな形状のエアコンが開発されました。

とはいえその後、エアコンも家電メーカー同士の競争が激しくなったり、ライフスタイルのニーズに合わなくなってくるなどして、「軽井沢」「志賀」は生産中止に。床置形自体はいまもありますが、「上高地」というペットネームはいつの間にか自然消滅しました。

 ただそのなかで、壁掛形タイプ「霧ヶ峰」だけは、その後も進化を繰り返し、2016年現在「FZシリーズ」と「FLシリーズ」というイノベーション機種も生み出し、エアコン市場を牽引するモデルに成長しています。

13699350_1174108882639433_1026489616_o世界初となる左右独立駆動で2つの気流を創り出す、霧ヶ峰 FZシリーズ

13639756_1174109435972711_864271121_o2016年3月にデビューした、霧ヶ峰 FLシリーズ。部屋のインテリアに調和する洗練されたデザインが話題に

 

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