ニクイねぇ!調査隊

持っている家庭は2割。「はたき」はもう役に立たないの?

文/ニクイねぇ!Press編集部 写真/矢部ひとみ

2015.11.05

はたきがあるのは5世帯のうち1世帯

かつて、昭和の家庭では一家に一本あるのが当たり前だった「はたき」。最近、めっきり見かけなくなった気がしませんか? 2014年にリビングくらしHOW研究所が全国の女性を対象に行った調査(*)によれば、はたきを持っている人は21.5%。およそ5世帯のうち1世帯にしかはたきがない時代になっているのです。

はたきが家庭で使われるようになったのは、江戸時代のこと。当時のはたきは絹や紙などを裂いて竹に結びつけたもので、 “サイハライ”と呼ばれて塵払いに使われていました。絹は静電気を起こしにくく、滑らかでまとわりつきにくいため、いまでも絹のはたきは作られています。

1104_160

桟や欄間、障子など、雑巾では掃除しにくかったり、濡らしてはいけない場所が多い日本家屋では、はたきはチリやホコリを落とすために便利な道具でした。が、住環境が西洋化し、さらに高気密化が進むにつれ、ホコリが舞うのを避けたいということもあってはたきを使う人が減少。ハンディモップやさまざまなワイパーなどの拭き掃除ツールが広く使われるようになり、いまに至ります。

使い方しだいでは今も“使える” 道具

ただ、はたきの持つ特徴を改めて見直してみると、使い方によってはやはり便利なことに気づきます。まず、天井に近い場所や、棚の上、照明のシェードの裏側といった、拭き掃除がしにくいところのホコリを簡単に落とせます。

1104_166

棚と棚の間など、モップが入らないようなごく狭い隙間に差し込むこともできます。多少ホコリが舞っても、窓を開けて掃除をするぶんにはあまり気にならないという人なら、はたきはいまでも“使える道具”なのではないでしょうか。

1104_186

また、はたきはお店で購入するだけでなく、「自分で作ってみる」という手もあります。細長い棒に、着なくなった洋服などを短冊状に切って結え付ければ、カラフルな“マイはたき”のできあがり。家族と一緒に、工作感覚で作ってみるのも楽しいですね。

掃除の基本、「上から下へ」ではたきがけ

はたきをかける際になにより大切なのは、掃除の基本中の基本である「上から下へ」のルール。天井付近から、エアコンの上、本棚の上、照明のシェードなど、上から下へと順番にホコリを落としていき、最後に掃除機で床にたまったホコリを吸い取ります。それが終わったら雑巾やワイパーなどで拭き掃除、という流れです。

かつて日本家屋が主流だった頃とは大きく変化を遂げ、現在の住宅は気密性が高く、西洋に近い住環境に変わりました。マンションなど集合住宅に住む人も多くなり、掃除機はどんどん高機能で便利に。そんな中で、江戸時代からほぼ同じ形状のままのはたきがいまも活躍し、昔から受け継がれてきた「上から下へ」の鉄則も変わりません。

最新の掃除ツールを便利に使いこなしながら、昔ながらの知恵や道具も使えるものは使う。そんな“ハイブリッドお掃除”が、実はいちばん効率が良いのかもしれませんね。

(*)=データ出典:リビングくらしHOW研究所「 (女性/2014年/全国)掃除についてのアンケート」
http://www.kurashihow.co.jp/admin/wp-content/uploads/2014/03/b34b148e50a3439a23ef15e5d7e892a1.pdf

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加