ニクイねぇ!調査隊

ササニシキはなぜ見かけなくなった?

ニクいねぇ!PRESS 編集部

2015.11.04

野球でいえば巨人と阪神。「東の横綱ササニシキ、西の横綱コシヒカリ」と、かつて人気を二分していたはずのお米の代表的銘柄「ササニシキ」と「コシヒカリ」ですが、その一角であったはずの「ササニシキ」を最近見かけないと思いませんか?

平成5年の大冷害で状況が一変。“二強体制”は終焉へ

「ササニシキ」は昭和28年、宮城県の古川農業試験場にて、病気に強く収量の多いお米として誕生。昭和38年より作付けが始まり、寒い東北地方でも比較的病気に強いということで急拡大し、昭和60年〜平成5年まで、全国第2位の作付けを占めていたほど作られていました。

しかし、平成5年に大冷害が起きたことで状況が一変。「ササニシキ」の生産量は一気に激減。翌年には東北での作付け面積1位の座を「ひとめぼれ」に譲ることになりました。

ちなみに「ひとめぼれ」は、昭和56年に冷害に強い「コシヒカリ」と「初星」を交配して作られた品種。 こうしていわゆる“二強体制”はあっさり終焉を迎えました。ちなみに「ササニシキ」は、現在では全国の作付面積約1%という希少な銘柄と なっています。

ところで、現在日本国内で作付けされているお米の銘柄数ってご存じですか? 知っているようで知らない銘柄数について調査してみまし た。

ササニシキは激減。でもお米の種類はこんなに多い!

農林水産省が公表している直近の「平成27年産水稲うるちもみ及び水稲うるち玄米の産地品種銘柄一覧(※1)」のデータによると、お米の品種数は、国に品種登録されているものが705品種もあるそうです。最近、高級炊飯器などでは“お米の銘柄炊き機能”というのがちょっとしたトレンドですが、そのうち、日本全国705種類もある銘柄すべてを炊き分けられるようになるのでしょうか。

さらに、銘柄の一覧表を見ていて気になるのが、お米らしからぬ、思い切った大胆なネーミングを付けている銘柄が増えていること。

 森のくまさん

 にこまる

 あきろまん

「森のくまさん」は、“森の都”熊本で生産された米という意味から名付けられた人気の銘柄。粒がやや細めで、味、つや、粘り、香りの良い お米。粘りが強くもちもちした食感が特徴です。

長崎で生まれたのは「にこまる」。こちらも九州のブランド米です。笑顔がこぼれるほどおいしい品種で、丸々とした粒張りのよさを表現した名称。光沢があり粒ぞろいが良く、さっぱりとしていて風味や後味が良いお米です。

「あきろまん」の“あき”は、広島県地域の名称で安芸の国を指し、“ろまん”は夢の意味で命名された、文字どおり広島産の品種です。適度な粘りがあり、さっぱりした食感と歯応えがあるのが特徴。冷めてもおいしさを保ちます。

こうしたお米の銘柄に関しては、今後もどんどん調査していきたいと思います。

(※1)=データ出典:http://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/sentaku/pdf/h27listo.pdf (農林水産省統計 平成27年産水稲うるちもみ及び水稲うるち玄米の産地品種銘柄一覧)

 

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