How To

子育て中の造形作家に聞いた! すすんでやる子を育てる「アイデアおもちゃ」のつくり方

文/羽田朋美(Neem Tree) 写真/矢部ひとみ

2018.10.15

 

★歯みがきしたくなるおもちゃ

みがいてあげる立場になると理解が深まる!?

「はみがきねこさん」

「子ども向けのおもちゃをつくるようになって、全国のママやパパからたくさん寄せられたのが『うちの子、歯みがきが嫌いなんです』という声でした。もちろん、わが子も歯みがきが嫌いでした。6歳になった今でこそきちんとみがけていますが、2〜3歳の頃はかなり手こずった記憶があります。あるとき、歯みがき嫌いの子どもは『別に楽しくも気持ちよくもないことを、どうして無理やりやらされるのかわからない』と感じているのかもしれないな……と思いました。そこで、歯みがきという行為を説明できるおもちゃを制作してみました。いつもと違って、自分がみがいてあげる立場になることで、多少は歯みがきへの理解が深まり、イヤで仕方ない気持ちも少しはマシになるかもしれません」(佐藤さん)

 

<材料>

・ティッシュペーパーの空き箱

・画用紙(黄色・赤・黒・白)

・色鉛筆(黒・赤)

・のり

・はさみ

・カッターナイフ

・両面テープ

 

<つくり方>

(1)黄色の画用紙をティッシュ箱の裏側(取り出し口がない方)と側面にのりづけする。

 

(2)口の部分をつくる。カッターナイフでH型の切り込みを入れる。

 

(3)舌の部分をつくる。(2)で切り込みを入れた口の幅と同じ横幅で、長さ20cmほどの赤い画用紙に両面テープを貼り、写真のように折っておく。

 

(4)(1)の切り込みに(3)の赤い画用紙をとおし、口の部分に両面テープで固定する。上下ともに行う。

 

(5)箱の裏側の取り出し口から赤い画用紙を出し、2枚を両面テープで止める。これにより、後ろから赤い画用紙を引っ張ると口が開く仕組みになる。

 

(6)画用紙でヒゲや目、歯をつけ、色鉛筆で目玉や耳を描く。

 

 

 

★ふとんに入りたくなるおもちゃ

入眠儀式にぴったり!

「おやすみアニマル」

「夜ふかししてしまう幼児は困りますよね。自分が同じ年の頃は、8時にはぐっすり寝ていたのに、なぜ22時を過ぎても起きているの……!?  と、イライラしたりあせったりしてしまうママやパパも多いのではないでしょうか。暗い部屋で寝転んでくれさえすれば、そのうち眠ってくれるはず!……ということで、暗くした後に、眠る前のお楽しみを演出できるおもちゃをつくってみました」(佐藤さん)

<材料>

・鏡

・スマートフォン

・ホワイトボード用マーカー

 

<つくり方>

(1)鏡にホワイトボード用のマーカーで、映し出したいイラストを描く(※最初に、鏡に描いて消えるかどうかを確かめてから作業してください)。

 

(2)部屋を暗くし、イラストにスマートフォンのライトを当て、天井や壁にイラストを投影する。

 

 

佐藤さんに教えてもらったアイデアおもちゃを、実際に3歳の男の子に試してみたところ、どのおもちゃにも興味を示し、目を輝かせながら遊んでいました。日常生活の「やらなければいけないこと」を遊びにしてしまえば、子どもは楽しみながらやってくれることでしょう。そんな子どものキラキラした姿を見ていると、大人には「気持ちのゆとり」が生まれるはず。イライラや、子どもに「早く!」と急かすことも減りそうです。

子どもの好奇心をとらえた手づくりおもちゃで、子育てをもっと楽しく、ラクにできたらいいですね。

 

教えてくれた人

佐藤 蕗さん

造形作家/おもちゃ作家
1982年、愛知県生まれ。多摩美術大学卒業後、店舗設計会社、建築設計事務所勤務を経て、第一子出産を機にフリーランスに。育児をしながらつくっていたおもちゃが反響を呼び、デザイナー、イラストレーターの活動のかたわら造形作家に。現在は雑誌、Web、テレビなどで活躍し、不定期でおもちゃづくりのワークショップも行う。

<公式HP>http://fuki.petit.cc

 

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